Elsaの技術日記(徒然なるままに)

主に自分で作ったアプリとかの報告・日記を記載

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32bit UEFIブートかつ64bitアーキテクチャにubuntuをインストールするまで

先日部屋掃除をしていたところ、
昔使用していた2in1タブレットPC(Aspire Switch)を発見!!
懐かしくなり起動させてみたところ、OSがWindows8.1。
せっかくなのでwindows10にアップデートしようとしたのですが、なぜかインストール失敗。。
まぁ、windows10がインストールできたとしてもスペック的にカクついたりしてまともに動かなかっただろう。

このまま眠らせておくのももったいないので、、
せっかくなのでubuntuをインストールすることに!!

下記からubuntuUSBメモリに焼いてインストールすればよいのだと思い気軽な気持ちで始めたのですが、
ちょっと手間取ったところがあったのでこちらに方法をまとめたいと思います。
Ubuntu 22.04 LTS (Jammy Jellyfish)



■手間取った点

どうやらこちらのタブレット
64bitアーキテクチャだがブートが32bit UEFIブートと特殊な環境。。
このため、64bit版Ubuntuをインストールしようとしてもブートが異なるため、インストーラが動かせない。

こんな環境でUbuntuインストール出来るのか?
と思い、色々調べたところ、こちらの記事を発見!!
インストールするにあたり参考にさせて頂くことにしました!!
blog.goediy.com
blog.goediy.com

■解決策

こちらの記事に記載されている通り、
ブートローダにbootia32.efiをインストールメディアに含めればOKです。
インストールメディアで起動させる際にbootia32.efiでブートするもよう。

bootia32.efiは、インストールメディアの/EFI/boot配下に格納すればOK。
すでに64bit用のefiファイルが格納されているかと思いますが、一緒に格納しておけばOK。

bootia32.efiは下記手順を参考にすれば作成可能です。
Ubuntu on Acer Aspire Switch 10 · GitHub

、、、が、面倒な方はこちらからダウンロードしてもOKです。
linux-asus-t100ta/bootia32.efi at master · jfwells/linux-asus-t100ta · GitHub

■インストール手順

基本的にはこちらの手順を元に実施すればOKなのですが、1点だけ補足。
blog.goediy.com

USBメモリへのインストールメディアコピーですが、
rufus(Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます)
を用いるとwindows上のエクスプローラEFI/boot配下のフォルダが開けるのでbootia32.efiを入れるのがとても簡単でした。
Linux環境でddでUSBメモリに書き込みを行ってしまうとbootia32.efiを書き込むためにマウントしなければならないので、、、
そんな手間がrufusだとかからないので是非。

後、インストール後のUbuntuをブートする際のgrubコマンドですが、
①lsコマンドでどのパーティションが存在するかチェック
②下記コマンドでデバイスパーティションをset

grub> set root=(hd*,gpt*)

③下記コマンドでパーティション内に何が入っているのかチェック

ls /

すると、間違ったデバイスパーティションでbootしなくてよく、混乱も少ないかと思います。

合わせて、、、
今回ご紹介した手順ですと、こちらのコマンドでインストールしていますが、

sudo ubiquity -b

普通にインストールを選択してインストールを開始してしまってもよさそうです。
32bit UEFI搭載の2in1にLinuxをぶち込んだお話 | ちゃろのガジェット日記


自分の環境ですと、
grubが上手く動作せずUSBメモリを抜いてしまうと"No Bootable device"と出てしまったのでコマンドで実行しましたが。

■最後に

grubコマンドは触ったことがなかったので今回とても勉強になりました。
普通にUbuntuインストールだけだと、ブートなど意識しなくても立ち上がってくれるので。

今回を機に、grubコマンドにも慣れ親しんでみたいと思います。