Elsaの技術日記(徒然なるままに)

主に自分で作ったアプリとかの報告・日記を記載

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MinGWでOpenCVビルド手順

前回、.Net Core + Gtk#で画像表示まで行えたのですが、
elsammit-beginnerblg.hatenablog.com
Opencvとの連携が実施できず。。
調べてみたのですが、情報もあまりなく。。。

仕方ないので、、Qtを使って見ることにしました!!

それでQtを導入してみたのですが、
コンパイラとしてMInGWを用いているのでOpenCVMinGWでビルドしなおす必要があります。

そこで、今回はOpenCVMinGWコンパイルしてみたので手順を残しておこうと思います。


■環境

・OS:Windows10
コンパイラMinGW
OpenCVバージョン:4.5.0

※以降はOpenCVがすでにローカルに保存されていることを前提にします。

■CMakeインストール

OpenCVをビルドするにあたり、プロジェクトファイルの作成が必要になります。
このCmakeはプロジェクトファイル作成のためのツールになります。

まずはこのCmakeをインストールしていきます。
こちらからmsiファイルをダウンロードします。
https://cmake.org/download/
ダウンロードファイルは、
cmake-3.19.0-rc3-win64-x64.msi
を選択しました。

このcmake-3.19.0-rc3-win64-x64.msiを実行するとインストールすることが出来ます。
設定は基本的にデフォルトでOKです。

インストール完了したら、CMake (cmake-gui)を実行してこちらの画面が表示されればインストール成功です。
f:id:Elsammit:20201117214315p:plain

■プロジェクトファイル作成

先ほどのCmake GUIアプリを開き、
Where is the Source Codeに
・path\opencv\Source
Where is the build the binariesに
・ビルド結果を格納したいフォルダパス
を指定します。

そして、”Configure”を押下。
コンパイラ選択画面でMinGWを選択します。

少し待つとConfigureが完了し、こちらのようなチェックボックスリストが表示されます。
f:id:Elsammit:20201117215558p:plain

基本的にダウンロードしたいライブラリにチェックボックスを入れ、いらないライブラリのチェックボックスを外し、
"Generate"ボタンを押下します。

Generating done
が表示されれば、プロジェクトファイルの作成は完了です。

OpenCVのビルド

コマンドプロンプトを表示し、先ほどのWhere is the build the binariesに設定したパスに移動します。
そして、

mingw32-make

を実行します。

するとログが流れていきます。
%が100%になればビルドは完了です!!
f:id:Elsammit:20201117220847p:plain

その後、

mingw32-make install

を実行すれば、完了です。

■最後に

MinGWOpenCVビルド手順をまとめてみました。
OpenCVは便利なんですが、下準備に時間がかかりますね。。
こちらのOpenCVのビルドも数時間程度かかってしまいます。。。

次回はQtとの連携を試してみようかな??


■参考
http://eyalarubas.com/opencv-installation-on-windows-netbeans-mingw.html
https://www.kkaneko.jp/tools/win/cmake.html
https://kamino.hatenablog.com/entry/cmake_tutorial1#sec2_1